御蔵島のオオミズナギドリ急減 ノネコが年300羽捕食

 伊豆諸島・御蔵島(みくらじま)で繁殖するオオミズナギドリが、近年急激に減っている。原因として問題視されているのが、野生化したネコ「ノネコ」だ。1匹が年間300羽余りを捕食しているとの推定結果を森林総合研究所や東京大、山階鳥類研究所のグループが発表した。

 オオミズナギドリは体重約500グラム、翼を広げると1・2メートルほどになる海鳥で、大半が日本周辺で繁殖する。御蔵島は最大の繁殖地とされ、渡り鳥のオオミズナギドリは毎年3月から11月ごろに滞在する。東京都による1978年の推定では170万~350万羽が島内で繁殖していたとされるが、2016年の環境省調査では推定約10万羽まで減っていたという。

 オオミズナギドリは地面に穴を掘って営巣し、地上では動きが緩慢だ。このためノネコに捕食されやすい。繁殖地には食べ残されたとみられる翼や骨が散らばっており、自動撮影カメラにもノネコがオオミズナギドリを捕らえる様子が何度も撮影されている。

 実態をつかむため、グループは…

2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment