忍者の里が広める新スポーツ「手裏輪」の魅力 専用練習場がオープン

亀岡龍太

 忍者の手裏剣に似た飛び道具「輪(りん)」をモチーフにした新スポーツ「手裏輪」。その新しい専用練習場が三重県伊賀市内にオープンした。今春まで県の屋内体育施設だった旧ゆめドームうえの(伊賀市ゆめが丘1丁目)で教室が運営されていたこともあったが、施設が地元企業に売却され、新たな練習場の確保が課題になっていた。

 設置したのは、手裏輪の普及をはかる市内のNPO法人「三重のこころ」。新しい専用練習場は、伊賀市緑ケ丘南町にある事務所の物置を改造し、幅約2メートル、奥行き約3メートルのスペースに造った。オレンジ色のシートを敷いて的となるボードなどを置き、12月初旬に開設した。

 手裏輪はスタンダード、バトルなど3種目あり、いずれも点数を競う。スタンダードは、手裏剣形の合成ゴム「忍輪」を、棒5本が付いた2・5メートル先のボード(的)に投げ、棒に掛かるなどすれば得点できる。

 東日本大震災の被災児童向けの支援活動で、三重のこころ理事長の森下茂治さん(67)らが考案した「忍者わなげ」をもとにルール化した。競技者は伊賀、名張両市内の児童を中心に広がり、大人も参加できる。

 森下さんは「忍者の里から手裏輪の魅力をもっと広め、全国大会に向けた予選などでも活用したい」と利用を呼びかける。

 三重のこころは、手裏輪の全国大会を24日、伊賀市内の手裏輪研究会(川上仁一会長)と名張市内で開く。新練習場の利用は無料で、予約が必要。問い合わせは三重のこころ(0595・24・1177)へ。(亀岡龍太)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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