息子を殺した犯人追って24年 父が抱いた新たな願い 

 JR池袋駅(東京都豊島区)で24年前に起きた殺人事件について、警視庁が11日に容疑者不詳で書類送検した。時効のない殺人罪での警察のこうした対応は異例だ。未解決だが、「捜査を打ち切ってほしい」と求めた遺族の思いを聞いた。

 事件発生は1996年4月11日。立教大4年の小林悟(さとる)さん(当時21)=埼玉県春日部市=が山手線ホームで男に突き倒されて頭を打ち、意識が戻らないまま5日後に亡くなった。

 「おやじ、何とかしてくれよ」。父親の邦三郎さん(75)は当時、病院で瞳孔が開いた悟さんからこう言われたように感じた。「一番悔しいのは本人だ」。悟さんのために生きていくと誓った。家族が強くなることが供養になるとも思った。警視庁が傷害致死容疑で捜査を進める中、2週間後から現場で情報提供を求めた。

 「悲しみや苦しみに負けて悔し…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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