愛媛・新居浜の一家3人殺害事件、容疑者を鑑定留置 松山地検

 愛媛県新居浜市の民家で住人の男性と妻、三男の3人が殺害された事件で、松山地検は19日、殺人と銃刀法違反の疑いで逮捕、送検されていた住所不定、無職の河野智(こうのさとる)容疑者(54)の鑑定留置を始めたと発表した。18日に松山簡裁に請求し、認められた。期間は来年2月25日まで。

 専門家による精神鑑定などを踏まえて刑事責任能力の有無を見極め、起訴できるか判断する。松山地検は「理由はコメントしない」としている。

 県警によると、河野容疑者は10月13日夕、新居浜市垣生(はぶ)2丁目の岩田友義さん(80)方で、岩田さんと妻のアイ子さん(80)、三男の健一さん(51)を刃物で複数回刺して殺害した疑いがある。河野容疑者は殺人容疑について「認めます」と供述しているという。一方、捜査関係者によると「電磁波攻撃をされた」などとも話しているという。

 県警は2019年9月以降、岩田さん一家から「(容疑者に)電磁波攻撃をやめろと言われる」などと再三相談を受けていた。一方、河野容疑者からも19年7月~20年9月に計12回、「組織に狙われている」などと相談があった。

 県警は、河野容疑者が事実とは認められない被害を訴えていることから精神障害の可能性もあるとみて、保健所への相談を勧めていたが、河野容疑者が保健所に相談に行くことはなかったという。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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