感染拡大どう防ぐ 新型肺炎、症状有の帰国者5人は陰性

 新型コロナウイルスの感染が広がる中国・武漢市から第1便のチャーター機で帰国した日本人は29日、医師の診察やウイルス検査などを受けた。政府は、症状がない人にも外出の自粛などを求めている。感染経路がはっきりしないなか、国内での感染拡大をどう防ぐのか。

 チャーター機で帰国した日本人らは29日、医療機関でチェックを受けた。同乗した検疫官は「みなさん、心配でパニックになっているかと勝手に思っていたが、円滑に進んで感動した」と話した。

症状ない2人、検査できず

 帰国した206人への対応は様々だ。到着時に発熱や頭痛などの症状が出た30代~50代の男女5人は、羽田空港から救急車で荏原病院(東京都大田区)と都立駒込病院(文京区)に搬送された。CT検査などを受け、男性2人は肺炎と診断されたが、関係者によると、ウイルス検査の結果は全員陰性だったという。

 一方、到着時に症状がなかった人は201人。このうち2人はウイルス検査の同意を得られず、検疫官が自宅に送った。厚生労働省は電話やメールで健康状態の確認を続けるという。政府高官は同日、「武漢を出発する際に診断を受けることを条件にしたい」と述べ、今後、帰国者が確実に検査を受ける態勢を整える考えを示した。

症状出た13人、うち12人が入院

 ほかの199人は、政府が用意したバスで国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に移動し、診察を受けた。うち191人は症状がなかったが、無症状でも感染の可能性があるため、ウイルス検査の結果が出るまで全員ホテルで待機する。

 厚労省によると、8人は国際医…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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