慶応大に不正アクセス 個人情報など3万件以上流出か

 慶応義塾大学は、学内のネットワークシステムが外部から不正アクセスを受け、3万件以上の学生や教職員の個人情報が流出した可能性があると発表した。

 流出の可能性がある情報は、主に神奈川県藤沢市の湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生や教職員のデータで、学生の氏名や学籍番号、所属学部や学年、メールアドレスなど約5千件のほか、既卒者を含めた約1万9千件の学生の顔写真のファイルなど。教員の自宅住所や学内システムにログインするためのパスワードも含まれているという。

 8月下旬から9月にかけ、学内の広範囲のサーバーに不正アクセスがあった。このうちSFCのネットワークシステムで、教職員19人のログインIDとパスワードが何らかの方法で盗み取られ、不正アクセスに使われた。

 個人情報の悪用などの二次被害は確認されていないというが、慶応大は警察などに被害を報告。「関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」と陳謝した。

 不正アクセスでサーバーを停止した影響で、SFCは秋学期の開始を当初の10月1日から1週間遅らせた。慶応大は11月1日付で学内に情報セキュリティーの対策チームを設置。「外部の専門機関とも連携しながらセキュリティー強化に努める」と説明した。(土屋亮)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment