戦場は右辺、天下の足がかり得るのは 囲碁名人戦第3局


【動画】伊田篤史八段と万波奈穂四段の夫婦解説・封じ手【囲碁名人戦44期第3局】


 張栩(ちょうう)名人(39)に芝野虎丸八段(19)が挑む第44期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局2日目は、18日午前9時に再開される。

 対局場は、戦国武将の織田信長が「天下布武」を唱えた岐阜城をいただく金華山を目の前に一望する岐阜市の「岐阜グランドホテル」。佳境を迎えた盤上の決戦は、挑戦者が前日に封じた98手目から再開される。

【囲碁名人戦タイムライン】第3局を制し、天下への足がかりをつかむのはどちらか。勝敗が決する2日目の模様をリアルタイムで更新。棋譜や伊田篤史八段の解説に加え、名人・挑戦者の食事やおやつ、検討室での見立てなど様々な内容を時系列でお伝えします。

はたして封じ手は

 右辺に移った戦場で、新聞解説の伊田篤史八段が示した挑戦者の封じ手予想は白A、B、Cのいずれか。不安な白の一団の安泰を図るとともに、上方の黒の攻めを兼ね、さらに下辺から膨らむ白模様の一翼も担わんとする、一石三鳥の手だ。この白模様の伸長をめぐる攻防が2日目の焦点となる。

 持ち時間各8時間のうち名人が3時間2分、挑戦者が4時間28分を消費。早打ちの挑戦者の熟考が目立つ。名人はいつものように終盤に時間を残すため、意識的に決断早く序中盤を打ち進めている。(大出公二)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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