手話で語った「私の声は聞こえていますか」 強制不妊、控訴審で訴え

 旧優生保護法の下で障害を理由に不妊手術を強いられたとして、兵庫県内の5人が国に計1億6500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審が15日、大阪高裁(中垣内健治裁判長)であった。一審が不法行為から20年で賠償請求権が消える「除斥期間」を理由に訴えを退けたことに対し、原告側が「差別の助長など著しく正義・公平に反する場合、適用されない」などと主張し、即日結審した。判決は来年3月23日の予定。

 原告側の意見陳述では、聴覚障害のある明石市の小林宝二(たかじ)さん(90)と脳性小児まひのある神戸市の鈴木由美さん(67)が証言台に立った。

 小林さんは、同じく原告で妻の喜美子さん(当時89)が今年6月に亡くなったことに触れ、「60年間子どもを持つことができず、2人で寂しさや悲しさを持って生活してきた。裁判官の方、私の声は聞こえていますか」と手話で語った。

 鈴木さんは「障害を理由に何…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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