折れた枝が散乱、最大で数千戸停電「復旧はいつ…」 台風通過の沖縄

釆沢嘉高、布田一樹

 沖縄・宮古島では4日、台風11号が通り過ぎた後も暴風雨が続いた。

 島内は4日午前8時過ぎ、最大瞬間風速40・1メートルを記録。午後2時半過ぎには1時間の降水量が57・5ミリとなった。各地で街路樹が倒れて道路をふさぎ、折れた枝が散乱していたほか、屋上のトタン板が大きくめくれた建物もあった。

 夜になっても風や雨はやまず、宮古島市は希望者がいれば引き続き、避難所で住民を受け入れるという。

 スーパーに食料品の買い出しにきた鉄筋工の男性(44)の自宅は4日午前から停電。準備していた自家発電機でしのいでいるが、「復旧の見通しが早く立ってほしい。仕事もいつになったら再開できるだろうか」と話した。

 沖縄電力によると、宮古島市では4日、最大4350戸が停電、石垣市でも最大420戸が停電した。沖縄本島でも最大1220戸が停電し、同社はいずれも5日中の復旧を目指すとしている。

 沖縄県によると、4日夕までに那覇市で、女性が強風にあおられて路上で転び、頭を打って出血するなど4人の負傷が確認されているという。ほかにも那覇市や宜野湾市糸満市などで倒木や、ブロック塀が崩れて住宅の窓ガラスが割れるなどの被害が確認されている。

 台風11号は北上を続けており、福岡管区気象台によると九州南部で4日夜から、九州北部で5日夜から6日午前にかけて大雨となる見込みという。(釆沢嘉高、布田一樹)

【動画】台風11号、4日午前の宮古島の様子=金子淳撮影

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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