拳銃所持疑いの暴力団幹部を逮捕、抗争相手ら負傷 岡山

 30日午後2時35分ごろ、岡山市北区田町2丁目の駐車場で、発砲事件があったと現場付近にいた男性から110番通報があった。岡山県警によると、近くに事務所のある「特定抗争指定暴力団」神戸山口組系池田組の男性幹部(58)が腹部を撃たれ重傷。池田組の男性組員(62)も上半身を骨折するけがをした。

 県警は直後、北西に数キロ離れた北区奉還町4丁目で不審な車を発見。車内から回転式拳銃1丁が見つかり、乗っていた鳥取県米子市の岸本晃生容疑者(52)を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。調べに銃撃への関与をほのめかしているという。

 県警によると、岸本容疑者は神戸山口組と対立抗争が続く「特定抗争指定暴力団」山口組系の幹部だという。

 県警によると、撃たれた男性幹部は、池田組ナンバー2の若頭。発砲は複数回あり、うち1発が男性幹部に命中した。

 岡山市では2016年5月31日、池田組の若頭だった男性幹部(当時55)が山口組傘下の元組員に南区の駐車場で拳銃で撃たれ、殺害される事件が起きた。県警によると、30日は午前から市内でこの幹部の法要が営まれていた。

 白昼の繁華街で付近には人通りもあった。40代男性によると銃声が4回聞こえた後、現場付近を男が逃走。「待て、こら」などと怒声が響いた。付近の駐車場で車に乗り込んだ男を、追いかけた男性2人が引きずり下ろそうとしたが、男はそのまま車を発進させて逃走。助手席に乗り込んだ男性は直後に車から転げ落ちたという。

 発砲事件があった現場は飲食店などが並ぶ繁華街で、JR岡山駅の南東約1キロ。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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