教員採用試験で出題ミス、訂正したのは終了5分前 全員正解扱いに

多知川節子

 香川県教育委員会は20日、17日に実施した公立学校の教員採用試験で出題のミスがあり、当該の問題を全員正答として採点すると発表した。試験中に誤りに気づき、終了間際に口頭で受験者に問題文の訂正を伝えていたという。当日の対応についても、「受験者にご迷惑をおかけし、適切ではなかった」としている。

 県教委義務教育課によると、出題ミスがあったのは中学校社会科の筆記試験問題。73人が受験していた。日本の司法制度の原則に関する問題の文中に、「下線部について」という本来必要のない言葉があったため、選択肢の中に適当な解答がなくなっていた。

 試験会場で待機中の問題作成者が見返していて気づいた。報告を受けた義務教育課の担当者が問題文の訂正を受験者に伝えるよう指示。その時すでに試験終了の約10分前だったという。

 県教職員組合によると、会場で受験者に伝えられたのは約5分前で、口頭の説明のほか、訂正前後の文を板書した教室もあったといい、複数の受験者から「集中している中で時間を取られた」「採点でどう扱うかの連絡もない」といった相談が19日までに寄せられていたという。(多知川節子)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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