新たに3人の死亡確認 熱海の土石流、死者は計7人に

村野英一

 静岡県熱海市は6日夜、土石流の捜索現場で見つかった女性2人と男性1人の死亡を新たに確認したと発表した。死者は計7人となった。県や市の集計では、計27人の安否が分かっていないという。また、市は3日に死亡を確認した女性1人の身元を小磯尚子さん(61)=同市伊豆山=と発表した。

 新たな死者3人のうち、女性1人は土砂に埋もれた建物の中で、別の女性と男性は東海道新幹線の山側の土砂の中から見つかった。

 県と市は5日夜、安否不明者が64人いるとして名前や性別を公表していた。その後、6日午後7時までに所在が確認されるなどして安否不明者は22人まで減った。県はこれとは別に、県警と消防に寄せられた情報に基づき、安否が分かっていない5人の名前を公表した。

 生存の可能性が著しく低くなるとされる「発生72時間」が6日午前に過ぎ、この日は新たな生存者の救出はなかった。一方で警察や消防、自衛隊などは約1100人の捜索態勢を維持している。

 熱海市の斉藤栄市長は、被災地を訪れた棚橋泰文防災相に「観光地熱海にとって未曽有の大災害。市民も大きなショックを受けている。今後も力添えをお願いします」と国の支援を求めた。(村野英一)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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