新型コロナから子どもを守るために 症状の訴え、注視を

 北海道や埼玉、和歌山で10代や10歳未満の新型コロナウイルス感染が相次いで確認された。これまで高齢者や持病がある人が感染した場合、重症化しやすいとされてきたが、子どもはどうなのだろうか。保護者が注意すべき点は何か。専門家に聞いた。

小児ぜんそくなどは要注意

流行が広がる中国では子どもは軽症が多い

 小児科専門医らでつくる日本小児科学会の予防接種・感染症対策委員会は、新型ウイルスに関する2月12日時点の情報に基づき、一般向けの一問一答をウェブサイト(https://www.jpeds.or.jp/)に掲載した。今後状況に応じて内容を更新する予定だ。

 武漢市を中心に大規模な流行が広がった中国では、1月30日時点で感染が確認された9692人のうち生後1カ月~17歳は28人。発熱、乾いたせき、だるさといった症状があった。一部で吐き気や腹痛、下痢など消化器症状もあった。一方、鼻水や鼻づまりは少なかった。

拡大する中国疾病対策センターが公表した論文

■子どもが感染しないために

 ほとんどの子どもが1~2週間で回復した。ただ、学会は子どもの感染者が大人と同じように、感染後1週間ごろから呼吸状態が急に悪化する可能性も指摘されていることや、小児ぜんそくなどの持病がある子どもは重症化のおそれがあることについて、注意を呼びかける。

子どもの予防で気をつけるべき点は?

 予防については、小さい子どもがマスクをきちんとつけることは現実的ではないとして、感染者から1~2メートル以上の距離を保つことや、保護者が感染しないことが子どもの感染予防につながると指摘。ウイルスがついたおもちゃや本にふれた手で口や鼻、目をさわることでも感染するため、手洗いや消毒も訴えた。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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