東京のＪＲ山手線・京浜東北線の品川―田町間に１４日、新駅「高輪ゲートウェイ」が開業した。山手線では、１９７１年の西日暮里駅以来、３０番目の新駅となる。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、予定されていた開業式典は取りやめとなったが、約半世紀ぶりの新駅開業とあり、駅構内は多くの鉄道ファンや利用客でにぎわい、同日午後６時までに利用客は４万人に上った。
この日は、駅名と日付が印字された開業記念切符を買い求める人が殺到した。購入の枚数制限が設けられていないため、複数枚の切符を購入する人が多く見受けられ、午後２時には１８０分待ちの案内板が掲出された。
約３時間かけ、切符を手にした横浜市在住の小学６年生の男の子（１２）は「雪が降って寒かったけど、買えてうれしい。春休み一番の思い出」と声を弾ませた。
駅構内や乗車券売り場が盛り上がりを見せた一方、利用客からは「出口が一つしかないから混雑しそう」、「駅周辺に店がほとんど無くてびっくり」との声もあがった。１４日現在、同駅出口は高輪・泉岳寺方面の一つのみだ。
同出口から徒歩５分ほどにあり、赤穂浪士の墓地があることで有名な「泉岳寺」は同駅開業により、京急線・泉岳寺駅だけでなく、ＪＲ線からの観光客も期待されるが、この日は朝から雨や雪が降り続くあいにくの天気もあり、閑散としていた。
泉岳寺仲見世で大正時代から続く土産店と、喫茶店を営む小坂眞さん（７０）は「新駅開業で、客足が増えることを期待していますが、今はコロナウイルスの問題もあるしね。海外からの観光客もしばらくは遠のくだろうし」と表情をくもらせた。
この日の新駅開業は、東京五輪・パラリンピックを控えた暫定開業で、２０２４年に高層ビル群と一体のビジネス拠点として本格開業する予定。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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