日本は過去最低の121位…広がる「男女格差」の問題点とは?(TOKYO MX)

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。12月18日(水)の放送では、日本で如実となっている“男女格差”について意見を交わしました。

◆ジェンダー・ギャップ指数が過去最低

世界経済フォーラムによる男女格差の大きさを国別に比較した「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」の2019年版が17日に発表されました。日本は、調査対象の153ヵ国中で121位。過去最低だった2017年の114位をさらに下回り、G7(主要7ヵ国)のなかでも最低でした。

ジェンダー・ギャップ指数とは、経済、教育、健康、政治の4分野のデータを元に、各国の男女の格差を分析したもの。日本の結果で特に格差が大きかったのは、「収入」で108位、「管理職ポジションに従事する数」が131位。そして「女性閣僚の比率」が139位でした。

弁護士の三輪記子さんは、少子高齢化が問題視されるなか、「女性の経済的な立場がものすごく弱い日本で、本当に“子どもを産もう”と思えるのかという、少子化対策の無策の結果が表れている」と指摘。

MCの堀潤が、「三輪さんは独立したお仕事をされていて、ジェンダー・ギャップを感じる部分はある?」と問うと、「いわゆる弁護士会などで、管理職、指導者的な立場にいる人に女性スタッフは少ない」と実感を語ります。なぜなら、女性は出産や育児などで「どうしても仕事を休んでしまうので、キャリアがストップするときがある。一方で、男性はキャリアが全くストップしないままいくので、猛烈に働くことができるのは、やはり男性だから」と言います。

キャスターの宮瀬茉祐子は、教育の分野でのランキングも下がっている点に着目。「経済が弱いということを考えると、そこに教育も絶対に関わってくるので、そのレベルを上げていかないと。全体で底上げしていくしかない」と話します。

堀は、「政治家や政党関係者の集まり、経済団体系の集まりなどに行くと、やはり女性が少ない」と感想を口にします。一方、三輪さんは「テレビ局って、女性の方もたくさん雇用されていると思います。偉くなることがいいというわけではないけど、(立場が)上にいくほど女性が少なくなるのはおかしいと思いませんか?」と意見を求めると、宮瀬は「結婚・出産でまず1つ段階があって、職場復帰したとしても遅れをとってしまう。あと、そもそも管理職になりたくないという人もいる」とコメント。

三輪さんは「管理職になりたくないというのはいいと思う。でも、なりたくないと思う理由の1つに、管理職に女性がいないからあまり前に出過ぎないほうがいいのかなと思わされているんじゃないか」と疑問を呈すると、堀は同意しつつ、「周りが変われば、意識が変わるかもしれない」と話します。

国際弁護士の湯浅卓さんは、「ここ数年、ジェンダー・イコーリティーについての統計を見ていた。日本はずっと韓国に勝っていたが、今回は韓国に抜かれた。世界のなかで日本と韓国はビリだというのは有名な話なんだけど、まさに日本は事実上のビリになってしまった。恥を知れということ。これに尽きる」と一刀両断していました。

番組では、視聴者に「日常で男女格差を感じたことはありますか?」というテーマで生投票を実施。結果は以下の通りです。

◆日常で男女格差を感じたことはありますか?
ある(男性)……1128票
ない(男性)……384票
ある(女性)……963票
ない(女性)……159票

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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