日本一太いマツ枯れる 推定樹齢600年、原因わからず

 日本一太いマツとされていた山形県最上町の「東法田の大アカマツ」が枯れ、県天然記念物の指定が外された。2018年から前兆が見られ、町が対策を取ったが実らなかった。今後、町は地元住民らと協議し、伐採するかどうかなどを決めていくという。

 町によると、大アカマツは推定樹齢約600年。高さ26メートルで、幹回りは8・56メートルある。1988年に環境庁(当時)が実施した調査で幹回りの長さが全国2番目のマツと認定された。その後、1番だった香川県志度町(現・さぬき市)の「岡の松」が93年に枯れ、日本一に昇格。同年12月、県が天然記念物に指定し、町のシンボルとして親しまれてきた。

 2018年5月ごろから、葉が赤く変色するといった兆候が出始めた。松枯れを起こすマツノザイセンチュウが疑われたが、2度の樹木診断は、いずれも陰性。町は樹木医からの助言を受け、薬剤をまいたり、弱った枝を切り落としたりして、悪化を食い止めようと試みた。だが昨年8月、樹木医らが「回復に転ずる見込みはほとんどない」として枯死と判定。これを受け、県は12月6日付で天然記念物の指定を解除した。

 枯れた原因はわかっていないが、周囲の木が成長したことによる日照不足や、根の傷みなどが考えられるという。

 すぐに木が倒れる危険はないが…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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