日本兵の印鑑、沖縄からふるさとへ 地下壕で見つかる

 太平洋戦争末期の沖縄戦で激戦地となった沖縄本島南部の壕(ごう)で5月、一つの印鑑が見つかり、日本兵の遺品であることがわかった。沖縄で日本軍が組織的戦闘を終えたとされる今月23日を前に、遺品はふるさとへ帰った。

 沖縄戦の戦没者の遺骨や遺品の収集を5年ほど前から続ける南埜(みなみの)安男さん(55)=那覇市=が5月1日、沖縄県糸満市与座の壕で発見した。象牙製で直径1・5センチ、長さ6センチ。保存状態が良く、欠けや割れはなかった。印相体で「川島修一郎」と刻まれていた。

 壕は陸軍第24師団が司令部を置いた所で、南埜さんによると、内部は幅約2・6メートルの通路沿いに一辺3メートルほどの部屋が並ぶ。現在は落盤した所も多いが、入り口から80メートルほど奥の地点で、土砂を1・5メートル掘り下げて見つかった。

拡大する判子が見つかった壕の入り口=2020年5月30日午後0時31分、沖縄県糸満市与座、南埜安男さん提供

 兵士の所属部隊や階級などを記…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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