日産セドリックで走行距離100万キロ達成 愛車支えた整備スタッフ

 高松市の鉄道カメラマン坪内政美さん(48)の愛車・日産セドリックの走行距離が5日、100万キロに達した。撮影のため全国を「相方」と走り回って、16年余りでの達成だ。タクシー以外の乗用車で100万キロを超えるのは珍しいという。

 1997年式で排気量2500cc。2006年に中古車で購入する際、2500キロほどしか走っていなかった。屋根に上っての撮影は坪内さん独特のスタイルで「上ってもへこまなかったので決めた」という。

「正直そろそろ買い替えていただきたいのですが」

 北海道から九州まで、年間10万キロ近く走る年もある。酷使もあって故障も相次いだ。その中で修理を10年余り引き受けてきたのが香川日産自動車(高松市)のサービススタッフ、中島明巳さん(62)だった。

 20年9月、熊本県でギアがバックに入らなくなった。大分県からフェリーで愛媛県八幡浜までたどり着き、車両運搬車で迎えにきた中島さんに引き渡した。「変速機は2度交換したが、エンジンは換えていない。この車種は耐久性がよいが、いつ何が故障するかわからないので、予防整備を心がけてきました」と中島さん。ただ「坪内さんから電話がかかってくるとドキッとします。正直そろそろ買い替えていただきたいのですが」と苦笑する。

 達成記念の5日は香川日産がセレモニーを開いて達成を祝った。走行距離メーターは100万キロ以上を表示できないため、99万9999キロで止まっているが、長年の愛用に対して感謝状も贈られた。

「77万7777キロでやめようと思ったが…」

 坪内さんは「77万7777…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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