春の訪れを告げる真っ赤な炎 日本最大級のカルスト台地「秋吉台」

向井光真

【動画】日本最大級のカルスト台地、秋吉台で春を告げる「山焼き」=向井光真、中野内満也撮影

 日本最大級のカルスト台地・秋吉台山口県美祢市)で18日、恒例の山焼きがあった。天候にも恵まれ、ここ数年では最も多い約5千人の見物客らが、春の訪れを告げる炎を見守った。

 草原の森林化を防ぎ、新芽の成長を促すとともに秋吉台国定公園の景観を守るための伝統行事。午前9時半に火入れ開始ののろしが上がり、地元の住民やボランティアらが約50カ所で枯れ草に点火すると、起伏のある約1138ヘクタールの草原に炎の帯が広がった。

 同県防府市から両親と見に来た男子児童(11)は「真っ赤な炎と、バチバチバチと滝が流れるような音が迫力あった。来年も見たい」と喜んでいた。

 県秋吉台青少年自然の家(美祢市美東町赤)では、親子連れなど約70人が山焼きの作業を体験した。自然の家は、「山焼きの迫力や火の怖さを肌で感じ、協力して作業する大切さを実感してほしい」と話している。

 焼けて黒くなった台地は4月ごろに草木が芽吹き、5月ごろには新緑で覆われる。(向井光真)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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