昨年の交通事故死141人、大阪が全国ワースト 統計史上初めて

甲斐江里子

 昨年1年間に大阪府内で起きた交通事故で死亡したのは141人(前年比1人増)で、警察庁が都道府県別の統計を取り始めた1948年以降、初めて全国ワーストとなった。府警が4日、発表した。

 交通総務課によると、死者数は歩行者が45人(同2人増)で最も多く、二輪車乗車中は39人(同6人減)、自転車乗車中は29人(同2人増)だった。

 昨年までの5年間で、自転車乗車中に死亡した147人のうち、94人(64%)が頭部に致命傷を負っていたという。今年4月に改正道路交通法が施行され、自転車に乗る全員にヘルメット着用の努力義務が課される。

 警察庁によると、2021年までの5年間で、ヘルメットを着用していない人が死亡する割合は、着用した人の約2・2倍だった。

 府警によると、昨年の死亡ひき逃げ事件の発生は9件(死者10人)で、前年の3件から増えた。堺市中区では歳末のパトロール中だった40代男性2人が死亡した。08年以降に計140件の死亡ひき逃げ事件が発生したが、府警は容疑者をすべて検挙している。(甲斐江里子)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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