普段は「生き餌」のイサザアミ、水族館展示の主役に起用

【動画】名古屋港水族館で生き餌を主役にした季節展が開催されている=皆木香渚子撮影、名古屋港水族館提供

 名古屋港水族館名古屋市港区)が、名古屋港に生息する生き物を集めた季節展「飼育員が見つけたガーデンふ頭船だまりの生き物」を開催している。この春、同館に近い名古屋港でなぜか大発生した「生き餌」が主役の展示になっている。

 3月末、ガーデン埠頭(ふとう)の生き物の調査をしていた同館の中嶋清徳さん(54)は、船だまりが黄色く染まっていることに気付いた。その正体は小型甲殻類のイサザアミの群れだった。「岸壁のすぐ足元で2メートル四方ほどの大群が3、4カ所見られた」。28年間、ガーデン埠頭(ふとう)での水中生物の採取・確認調査に携わってきた中嶋さんにとっても、こんな岸壁近くで大発生を見るのは初めてだった。「目撃できて幸せ」と話す。

 イサザアミは体長1~1・5センチで、その姿はエビに似ている。自然界では魚類や大型甲殻類の他、クジラが捕食する餌として海の生態系を支えている。温帯から亜寒帯の内湾や河口に広く分布する。名古屋港の船だまりで採取できることはまれで、今回の大発生の原因も不明という。

 群れを見つけた中嶋さんは…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment