最後の夏に不調でメンバー外 東海大高輪台の吹奏楽部員が下した決断

 23日に名古屋市熱田区名古屋国際会議場で開かれる、第70回全日本吹奏楽コンクール全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の高校の部。東京都代表の1校、東海大高輪台にはコロナ禍で、新たな挑戦に踏み出した部員がいる。

 今年7月。3年生の秋葉裕貴さん(17)は、異変を感じていた。担当のアルトサックスを吹いても、思うような音が出ない。直前に新型コロナに感染し、練習は久しぶり。「口の形やリードを震わせる微妙な感覚が鈍っていた」という。

 半月後、全日本吹奏楽コンクールを目指すメンバーを決める、最後の選考会があった。複数回催して各回で合格者を選び、本番に向けて更新していくシステム。一度は合格したが、最終回は1点差で次点。目標を見失い、一時は顧問の畠田貴生教諭(51)に退部を申し出た。

 2歳でピアノを習い始め、中…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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