朝鮮人虐殺を追悼「忘れてはならない」 否定する集会も

 関東大震災の際に起きた朝鮮人虐殺の犠牲者を追悼する式典が1日、東京都墨田区の横網町公園であった。虐殺を疑問視する団体の集会も同時刻に開かれた。疑問視する側の昨年の集会での発言を都がヘイトスピーチと認定し、集会に抗議する人たちとの間で衝突が起きたことから、今年は警察官数百人が警戒にあたった。

 日朝協会などの実行委員会が1974年から主催する式典には昨年、主催者発表で約700人が参列したが、今年は新型コロナウイルス対策で約30人に絞った。宮川泰彦・実行委員長が「大震災の際、流言飛語を信じた自警団や軍隊、警察により朝鮮人や中国人が虐殺された。この消しようのない事実を忘れさせようという動きがある。絶対に同じ過ちを犯さないよう、数多くの尊い命が奪われたことを忘れてはならない」とあいさつした。

 式典はネット中継された。追悼文送付を4年連続で見送った小池百合子都知事への抗議の意味も込め、ツイッターでは「#私は追悼します」とする投稿がトレンド入りし、「小池都知事は事実と向き合うべきだ」などのツイートが同日夕までに約2万7千件に達した。

疑問視する集会には「カウンター」も

 約20メートル北側にある同じ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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