札幌五輪意向調査の問題点は 鈴木・国士舘大客員教授

 ――札幌市が昨年11月に示した大会概要案をどう見ていますか。

 「昨夏の東京五輪パラリンピック新型コロナウイルスの影響で1年延期となるなか、施設整備費や開催都市の経費負担など競技以外の部分がクローズアップされ、五輪に不信感を抱く市民が増えた。そうした背景から、今回の札幌市の概要案は経費削減や新たな施設の整備を最小限にすることが強調されており、反対派の市民が抱く不安をなんとか払拭(ふっしょく)したいという意向が感じられる」

 ――札幌市が3月に実施した意向調査では、市民への郵送調査で賛成派が52%、反対派が38%でした。

 「秋元克広市長は『一定の支持を得た』と発言しているが、楽観的ではないか。調査では『どちらかといえば賛成』と『わからない』を選んだ人が合わせて3割以上いた。現時点ではっきりとした意見を持たない層は今後、反対に回る可能性がある」

 「東京五輪招致の際、国際オ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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