村道工事めぐり官製談合と加重収賄容疑 奈良・天川村の前課長を逮捕

仙道洸

 奈良県天川村が発注した村道の改良工事の入札で、最低制限価格に関する情報を参加業者に教え、見返りに無利息で金を借りたとして、同県警は11日、前天川村産業建設課長の弓場儀一郎容疑者(56)=同県大淀町北野=を官製談合防止法違反と加重収賄の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。

 捜査2課によると、弓場容疑者は同課主幹だった2018年11月、入札に参加予定だった建設業の50代男性に最低制限価格を算出するために必要な工事費などの金額を教えて落札させ、謝礼として19年1月に男性から現金50万円を無利息、無担保で返済期限を定めずに借りた疑いがある。

 天川村によると、入札には8社が参加していた。弓場容疑者は、自らが所属する協議会の活動費を横領したとして業務上横領の罪などでも起訴されており、先月12日付で懲戒免職処分となっていた。車谷重高村長は「ご心配とご迷惑をおかけし、誠に遺憾。職員には綱紀粛正、法律厳守の徹底を図り、再発防止に努めるよう通知した」とコメントした。(仙道洸)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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