東京都医師会のPCRセンターは新たなコロナ対策の決め手となるか/角田徹氏(東京都医師会副会長)(ビデオニュース・ドットコム)

(C) ビデオニュース・ドットコム

(↑画像をクリックすると動画が再生されます。)

 ようやくこれで日本でも他国並のPCR検査が行われるようになるのだろうか。

 東京都内で新型コロナウイルス感染者が急増し、これまで一頃の中国、韓国や一部の欧米諸国と比べて感染者が少ないとされてきた日本でも、いよいよ医療崩壊の懸念が日増しに高まっている。実際、陽性患者が入院する感染症指定医療機関のベッドは満床に近づいており、通常の医療を担っている地域の中核病院での院内感染が相次いで報告されている。

 医療崩壊の危険性が高まっていることを受けて東京都医師会は4月6日に医療的緊急事態宣言を出し、PCRセンター(仮称)の設置に踏み切った。これは地域のかかりつけ医がゲートキーパーとなり新型コロナウイルス感染症の可能性が高い患者の検査をすすめ、その後の療養などもかかりつけ医がフォローすることで、保健所や病院の負担の軽減を図ろうというもの。

 特に都市部では感染者の半数以上の感染経路が不明となるなど、これまでの日本のクラスター対策戦略が限界に来ていることは間違いない。しかし、これまで検査対象を濃厚接触者に限定することで検査数を極度に絞ってきた日本で今、検査数を増やせば、陽性者数が増えるのは必至だ。社会がそれを冷静に受け止められるか、また、それだけの検査体制の整備や陽性と判定された患者への対応など、課題は多い。

 感染者が急増する東京都で地域医療を守るために今求められていることは何か、東京都医師会が起ち上げるPCRセンターとはどのようなもので、これによって何が変わるのかなどについて、東京都医師会角田徹副会長にジャーナリストの迫田朋子が聞いた。

—–
【ゲスト・プロフィール】
角田 徹(かくた とおる)
東京都医師会副会長・角田外科消化器科医院院長
1980年東京医科大学卒業。愛知県がんセンター放射線診療部、山梨医科大学第一外科、米国カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)外科客員研究員などを経て、91年東京三鷹市にて角田外科消化器科医院開設。09年より東京都医師会理事、15年より同副会長。

【聞き手・プロフィール】
迫田 朋子 (さこた ともこ)
ジャーナリスト
1956年神奈川県生まれ。80年東京大学医学部保健学科卒業。同年NHK入局。アナウンサー、解説委員、制作局エクゼクティブ・ディレクターなどを経て2016年退職。同年よりビデオニュース・ドットコムに移籍。著書に『医療現場取材ノート』など。

【ビデオニュース・ドットコムについて】
ビデオニュース・ドットコムは真に公共的な報道のためには広告に依存しない経営基盤が不可欠との考えから、会員の皆様よりいただく視聴料(月額500円+消費税)によって運営されているニュース専門インターネット放送局です。(www.videonews.com)
—–

(本記事はインターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』の番組紹介です。詳しくは当該番組をご覧ください。)



Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment