東京都議「会費」1割に激減 「視察・研修費」は5倍に(産経新聞)

 東京都議会(定数127)は8日、平成30年度分の政務活動費の収支報告書を公開した。業界団体などの会合への「会費」が前年度の約1割に激減。前年度も28年度の約1割に減っており、飲食を伴う新年会などへの支出に対する批判を受け、自粛する動きが続いている。ただ、「視察・研修」が前年度比約5倍に激増。これに伴い使用率も前年より約8ポイント増えた。

 30年度の政務活動費の交付総額は7億5600万円。このうち使われたのは7億672万円で、使用率は前年度の85・41%を上回る93・5%だった。

 支出分のうち、会費は前年度124万円から約9割減の12万円。会費をめぐっては、29年1~2月に「新年会」などの理由で会派で約600万円以上を計上した自民が同年7月の都議選で議席を減らしたことや、都議会が飲食を伴う会合への支出を禁止する改革を実施した影響がある。28年度に1210万円だった会費は、29年度に124万円に激減するなど、減少傾向が続いている。

 一方、昨年の条例改正により、活動記録簿などの提出が求められる「視察・研修」は、前年度の205万円から約5倍の1075万円に激増した。「都民ファーストの会」は466万円、公明は362万円でいずれも前年度比の約7倍。共産も前年度比約2倍の181万円となった。

 政務活動費の支出割合が最も多かったのは、広報紙などの発行費46・5%で、人件費の34・8%が続いた。会派別では立憲・民主とネットが100%と最も多く、みらいの99・8%、自民の98・5%が続いた。

 都議会の政務活動費は1人当たり月50万円。都議会は8日から、収支報告書や領収書、海外視察の報告書の写しをホームページで公開している。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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