東北の「卑弥呼」の生前の姿を復元 発掘調査で分からなかった特徴も

【動画】1600年前の「置賜の卑弥呼」がCGで復元された=米沢市教育委員会提供

 たれ目で鼻は低く、髪は黒の直毛――。山形県米沢市の古墳から出土し、一帯の地域名から「置賜(おきたま)の卑弥呼」として注目を集めた1600年前の女性の生前の姿が、コンピューターグラフィックス(CG)で復元された。人骨をもとに、肌の色や髪質まで特定したというその出来栄えは。

 復元作業をしたのは、東北大をはじめ、市教育委員会と連携した七つの研究機関。DNA鑑定や復顔(ふくがん)などの技術を駆使して全身の姿を復元し、4日に画像と動画を公開した。古墳に埋葬された豪族が復元されるのは全国的にも珍しいという。

 人骨は1982年、米沢市浅川の戸塚山古墳群から出土。標高356メートルの戸塚山とふもとに約200基の古墳があり、その一つで5世紀後半から築造された「戸塚山137号墳」の箱式石棺に埋葬されていた。副葬品として竪櫛(たてぐし)と刀子(とうす)があった。その際に獨協医科大が調べ、身長143~145センチと小柄な女性だとわかった。

 復元のきっかけは、東北学院…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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