校長が受験生に贈るジョブズが残した言葉 苦手な教科も将来の糧に

 入試シーズンが始まります。コロナ下で頑張る受験生たちへ、校長からのメッセージをお届けします。

 今回の入試が人生初めての受験になる人も多いと思います。受験勉強を究めていくと、突き当たる壁があります。将来やりたいことには直結しないのに、自分はなぜこの苦手な教科を勉強しているんだろうと思っている人もいるでしょう。

 そんな受験生には、スティーブ・ジョブズのスピーチを借りて、この言葉を贈ります。「the dots will somehow connect in your future」(点と点は何かしらの形で将来つながっている)。彼が学生時代に受講していたある授業を振り返ってのメッセージです。何げなく学んでいたことが、結果的には世界を変える歴史的技術革新につながったと彼自身が認めています。

 勉強ではないですが、私は大学時代、映画サークルで映画を自主製作していました。私に割り当てられたのは「編集」という地味な仕事。当時はパソコンもなく随分アナログな作業でした。気の短い私にとっては苦痛以外の何物でもありませんでしたが、なんと40年後、コロナ禍における動画作成という形で役に立ちました。不思議なものです。

 伝えたいのは、志望校に合格することが最終のゴールではないということです。人生はその後もずっと続き、合格不合格に関係なく、今やっていることが、いつか生きることもある。だから、今やっていることに自信を持ってほしい。

 とは言っても、コロナ禍のもとでの受験勉強、息が詰まることもあるでしょう。自分のペースを大切にすることも忘れないで下さい。息抜きも大切です。休校中、本校でもオンライン授業をしましたが、50分の授業のうち、講義部分を20分間に圧縮しました。対面授業では演習も雑談もあり、50分ずっと緊張感を維持しているわけではありません。オンラインでもその感覚を大切にしたいと思ったからです。中高生は、精神的にも肉体的にも伸び盛りのとき。メリハリを意識して生活してほしいと思います。

 本校は中学は1学年240人…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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