桜前線が終着の地に届く 北海道東部、チシマザクラで華やぐ

 北海道根室市と市観光協会が9日、チシマザクラの標本木の開花を宣言し、桜前線が本土最東端の終着の地に到達した。

 根室地方合同庁舎前庭にある標本木の開花は昨年より1日早く、平年値からも7日早かった。1960年の観測開始から3番目の早さで、4月下旬の高温が影響したらしい。標本木はオホーツク海の冷風が吹きつける場所にあって開花が遅い方だが、明治初年に北方領土国後島から運ばれた清隆寺境内の古木など、根室市内外の名木は多くが見ごろを迎えつつある。

 チシマザクラはエゾヤマザクラより花が白っぽく、傘を開いたように枝が横に広がるのが特徴だ。なかでも06(明治39)年ごろに小学生3人が野付半島から小船で運んだという別海町の野付小の大木は、高さ約6メートル、枝幅が広いところで16メートルほどもあり、道内一といわれる。今年は大型連休中の7日に開花した後、すぐに見ごろになり、観光客をはじめ多くの人々が見物や撮影に訪れている。

 また、釧路地方気象台は8日…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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