森林破壊かエコか、割り箸論争は今 専門家が比べた環境負荷の実際

数字は語る

 飲食店や弁当店、スーパー、コンビニなどでおなじみの割り箸。その大半は中国など外国産で、昨年の輸入量は138億膳だった。エコかそうでないかを巡って巻き起こった「割り箸論争」後の合成樹脂製やマイ箸への転換や、コロナ禍の影響で、2000年代半ばの輸入ピーク時と比べると半分強に減っている。

 財務省貿易統計によると、中国産が8割以上を占め、ベトナム産と合わせるとほぼ100%。05年の254億膳以降は減少傾向で、19年は171億膳に。20年はコロナ禍による飲食店の時短営業もあって142億膳と大きく減った。

 国内は、林野庁の調べで5億5千万膳だった10年以降、資料はない。割り箸発祥の地とされ、丸太から板や柱になる部分を取った端材で作っている奈良県吉野地方などが主な産地。しかし、安い輸入品に押され、今はもっと少ないという。

 1990年代~2000年代…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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