検察「類見ぬほど過酷」 岡山女児虐待死、交際相手に懲役18年求刑

 岡山市で西田真愛(まお)ちゃん(死亡当時6歳)が虐待を受けて死亡した事件で、逮捕監禁致死や強要などの罪に問われた船橋誠二被告(40)=同市=の裁判員裁判が16日、岡山地裁であった。検察側は「虐待事案の中でも類を見ないほど過酷で陰湿。拷問と言うべきだ」として、懲役18年を求刑した。判決は19日。

 船橋被告は真愛ちゃんの母、西田彩被告(35)=逮捕監禁致死と強要の罪で起訴=の交際相手。検察側は論告で、2019年春以降、真愛ちゃんへの虐待を繰り返し、21年9月8~25日に計18件の強要、暴行、脅迫を連日連夜行ったと指摘。イスに立たせ、どんぶりに嘔吐(おうと)させる強要行為は16日間、計約30時間に及んだとした。「真愛ちゃんの魂は被告の虐待で何度も死んでしまっていた」と主張した。

 虐待行為は船橋被告が一人で実行したとし、虐待を黙認した彩被告より刑事責任は重いとした。

 弁護側は、彩被告との関係がうまくいかず「あてつけ」で虐待をエスカレートさせたと主張。反省しているとして懲役8年が適切と訴えた。(上山崎雅泰)

■「精一杯の抵抗 無視」 一…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment