検察側と弁護側の冒頭陳述要旨 袴田さん再審、初公判で全面対決

 1966年に静岡県で一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審の初公判で、検察側と弁護側の双方が行った冒頭陳述の要旨は以下の通り。

■検察側

  本件は、66年6月30日未明、当時の静岡県清水市で発生した住居侵入、強盗殺人、放火事件だ。被告が、深夜にみそ製造会社の専務宅に金品目的で侵入し、家人に発見されたことをきっかけに専務、妻、次女、長男を相次いでくり小刀で突き刺し、売上金の一部を奪い取るとともに、犯行の隠蔽(いんぺい)のため混合油をまいて火をつけて4人を殺害し、住宅を焼損させた。会社のみそ工場の従業員寮に住んでいた被告が犯人だと主張する根拠は大きく分けて3点だ。

 1点目は、犯人がみそ工場関係者だと強く推認される上、犯人の事件当時の行動を、被告が取ることが可能だったことだ。

 みそ工場の従業員に支給され…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment