樹齢600年 「日本一」の大アカマツから奏でるやさしい音色

 推定樹齢600年、「太さ日本一」を誇った大アカマツが、宮城、秋田と県境を接する山形県最上町にあった。枯れ果て、2年近く前に伐採されたが、巨木の一部が楽器に生まれ変わった。並外れた生命力で楽器作りをてこずらせたものの、町内の音楽会で3月下旬、澄んだ音色を響かせた。

 幹回り8・56メートル。1988年度の国の調査でマツでは香川県志度町(現さぬき市)のクロマツに次ぐ2番目の太さと認められた。93年にクロマツが枯れて「日本一」に昇格し、山形県の天然記念物になった。しかし、2019年に樹木医が「枯死」と診断。21年6月10日、惜しまれながら切り倒された。

楽器作りを依頼

 所有者から譲り受け、管理し…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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