機関車の自動停止装置で設定ミス、20年以上気づかず JR西日本

松永和彦

 JR西日本は10日、寝台特急「トワイライトエクスプレス」を牽引(けんいん)した時期もある資材運搬用の機関車11両で、自動列車停止装置(ATS―P)の設定ミスがあったと発表した。誤って速度超過でカーブに進入しても自動ブレーキがかからない状態だった。2002年に設置した際に入力を誤り、20年以上気付かなかったという。

 JR西によると、ATS―Pが正しい設定速度より時速5~30キロ高く設定されていた。11両の機関車はデータが残る12年以降で約6790本の列車を牽引。うち約1820本が「トワイライトエクスプレス」「サロンカーなにわ」「日本海」など客車がある列車だった。今回のミスによる事故などは確認されていないという。

 JR西の説明では、数カ月から数年に1度の定期検査を実施しているが、ミスに気付かなかった。今年1月、ATS―Pの動作確認中に判明した。JR西の島田直人・車両設計室長は「誤りを見つけられなかったことを重く受け止める。再発防止に努めたい」と陳謝した。(松永和彦)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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