橿原市長を強く叱責、維新の市議が辞職「不快な思いさせたのは事実」

清水謙司

 奈良県橿原市議会の前議長で、日本維新の会県総支部幹事長の原山大亮市議(45)が27日、市議を辞職した。議長だった昨年、同市の亀田忠彦市長に議長室で怒鳴ったなどと報じられていた。原山氏は同総支部を通じ、「強く叱責(しっせき)したことへの責任を取った」などとするコメントを出した。

 原山氏は市議2期目で、昨年2月24日から今年3月1日まで議長を務めていた。この日、細川佳秀議長に辞職願を提出し、許可された。

 複数の市関係者によると、原山氏は昨年、亀田市長や市職員らと議長室で面談。亀田市長がスポーツ施設の活用や整備について説明しようとしたのに対し、原山氏は強い口調で「お前」「こら」などと発言。威圧的な態度をとったという。

 講談社の運営するウェブメディア「現代ビジネス」が27日、その様子を伝える記事を掲載した。ユーチューブで原山氏や亀田市長らの声とみられる音声も公開された。

 原山氏はコメントで「市政運営に対する思いが強いとはいえ言葉が過ぎた」「強く叱責したのには理由がございますが、不快な思いをさせたのも事実」などとしている。

 亀田市長は朝日新聞の取材に、「完全な恫喝(どうかつ)と受け取った。市としても毅然(きぜん)とした態度をとらなければいけないと思っていた。市民に向けても恥ずかしい話」と述べた。細川議長は「今後、議会の信用を高めるよう努める」と話した。

 一方、日本維新の会の松井一郎代表は原山氏の辞職を受け、「自分で間違いを認めて辞職するということだろう。当たり前のことだ」と記者団に語った。(清水謙司)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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