次女の事件、妻の関与がより濃厚か 夫婦鑑定留置へ 不凍液連続殺害

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遠藤美波 長妻昭明 増山祐史

 東京都台東区の夫婦が次女と夫の姉に不凍液を飲ませて殺害したとして逮捕された事件で、次女の事件について妻の関与がより濃厚と警視庁がみていることがわかった。一方で、夫の姉が相続のトラブルを抱えていた相手は夫とされる。警視庁は、2事件への夫婦それぞれの関与の度合いを調べている。

 東京地検は18日までに両容疑者の鑑定留置を請求した。2人の精神疾患の有無などを調べ、刑事責任能力を判断し、殺人罪で起訴するかどうかを決める。

夫は否認、妻は黙秘

 ホテル運営会社役員の細谷健一(43)、妻の志保(37)の両容疑者は共謀して昨年3月12~13日ごろ、自宅で次女の美輝(よしき)ちゃん(当時4)に抗精神病薬「オランザピン」と、不凍液などとして使われる「エチレングリコール」を摂取させて殺害した疑いで、今年2月に逮捕された。健一容疑者は否認、志保容疑者は黙秘しているという。

 捜査関係者によると、健一容疑者は美輝ちゃんの死亡前日について「娘と妻は半日ほど自宅で2人きりだった」という内容の説明をした。捜査1課が調べたところ、昨年3月12日、健一容疑者は長男と長女を連れて外出していたことが確認された。美輝ちゃんは半日ほど、志保容疑者と自宅で2人きりだった可能性があるという。

 健一容疑者は翌13日、学校への送迎で長男と長女を連れて午前7時半ごろに外出。志保容疑者から連絡を受け、午前9時ごろ119番通報した。

 毛髪鑑定の結果、美輝ちゃんは少なくとも1年間にわたりオランザピンを摂取させられていたことが判明。昨年8月の家宅捜索では、オランザピンが志保容疑者の布団のそばから見つかった。志保容疑者は逮捕前の今年1月、児童相談所の聞き取りに、オランザピンについて「自分が購入して眠れないときに使っていた」と説明したという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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