歌舞伎町「ゲーマー思いの名店」に幕 「聖地」惜しむ声

 東京・歌舞伎町で50年近くにわたり、老若男女に愛されてきたゲームセンターが今月で閉店する。都内ではほかにもゲームセンターの閉業が相次ぐ。「何度も通った聖地でした」。そんな常連客の思いも、新型コロナウイルスはのみ込んでいく。

 コインが落ちる音、ゲームから流れるBGM、景品を逃してこぼれるため息……。11月下旬、新宿区歌舞伎町のゲームセンター「新宿プレイランドカーニバル」は、いろんな音が交ざった騒々しさに包まれていた。

ゲーセン離れ? 実は好調だった

 1972年に「カジノゲーム ラスベガス」として開業し、93年に現在の形態にリニューアルした。2フロア延べ約1500平方メートルに400台超の機種がところせましと並ぶ、地域最大規模の老舗だ。

拡大する歌舞伎町内で最大規模のゲームセンターだった「新宿プレイランドカーニバル」=2020年11月、東京都新宿歌舞伎町1丁目、大山稜撮影

 最新ゲーム以外にも、90年代に流行した格闘ゲームなどレトロなゲームが豊富にそろっているのが特徴。熟練ゲーマー、家族連れ、カップル、飲み会前のひと遊び――。様々な客層を楽しませてきた。ピーク時には1日5千人以上が訪れるほどの盛況ぶりだったという。

 そんな老舗が29日にその幕を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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