武田信玄、真田幸村…まるで本物の甲冑集結 作ったのは高校生たち

 福岡市博多区のホテル日航福岡ロビーに戦国武将の甲冑(かっちゅう)が展示されている。精巧な鎧(よろい)や兜(かぶと)のそばには、「福岡県立香椎工業高等学校」ののぼりが立つ。見物した宿泊客や観光客らは「高校生が作ったの?」と一様に驚く。

 実は、香椎工業高校電子機械科の生徒たちが毎年取り組む課題研究作品だ。

 福岡市では30日まで世界水泳選手権が開かれている。開催を機に、「和の美しさや強さを発信できる展示物はないだろうか」と考えたホテル側から、同校にオファーがあり、展示が実現した。ホテル関係者によると「クオリティーの高さが存分に表現されている」と、記念撮影する人たちが後を絶たず、SNSにも投稿されて話題になっているという。

 展示されている甲冑は、「甲斐の虎」こと武田信玄、徳川四天王の1人で「井伊の赤鬼」井伊直政、福岡藩初代藩主の黒田長政、その父の天才軍師・黒田官兵衛、加賀藩の礎を築いた前田利家、「真田幸村」として語り継がれる名将・真田信繁の6領。

 同校ではものづくりの技術を磨くため、2002年度から甲冑製作に取り組み、今年度で20回目。今年は「越後の龍」上杉謙信の甲冑に挑戦している。

 指導する伯川角栄教諭による…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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