死体遺棄事件がきっかけ 特殊詐欺グループ13人目逮捕

 孫を装って女性から現金を詐取しようとしたとして、埼玉県警は20日、職業不詳の庄子真哉兼(まやと)容疑者(32)=東京都練馬区=を詐欺未遂の疑いで逮捕した。昨年5月、埼玉県和光市の駐車場で男性(31)の遺体が見つかった殺人死体遺棄事件で、男性が特殊詐欺グループにいたとみられたことをきっかけに、県警が拠点を摘発してこれまでに12人を逮捕。13人目となる庄子容疑者がリーダー格とみている。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、遺体が見つかった盗難車のカーナビの履歴などを調べ、殺人現場だった東京都板橋区のマンションが特殊詐欺グループの拠点らしいことを突き止めた。別の2拠点も判明して昨年6月に一斉摘発し、同10月までに殺人死体遺棄事件の容疑者2人を含む「かけ子」ら計12人を詐欺未遂容疑などで逮捕していた。庄子容疑者はメンバーの通話履歴などから特定したという。

 庄子容疑者の逮捕容疑は何者かと共謀して昨年6月、山梨県富士吉田市の女性(77)方に孫になりすまし「盗まれたかばんに大事な書類が入っていた。お金が必要」などと電話をかけて現金を詐取しようとしたというもの。県警はマンションの契約期間などから、遅くとも2019年8月ごろからメンバーを集めて特殊詐欺を繰り返していたとみている。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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