母親の説得も届かず 4630万円未返還の住民を山口・阿武町が提訴

 山口県阿武町が新型コロナウイルス関係の臨時特別給付金振り込みに絡んで、計4630万円を誤って住民の男性に送金した問題で、引き落としが繰り返されるなどして、口座からほぼ全額がなくなっていることが分かった。町は12日、男性に全額の返還を求めて山口地裁萩支部に提訴した。

 町が調査した結果、誤送金があった当日に六十数万円が引き落とされたのを始め、カード決済の引き落としや他の口座への振り込みなどで、男性の口座から連日のように出金があり、誤送金から2週間ほどでほぼ全額がなくなっていたという。

 これを受けて町は12日、民事訴訟を起こすための議案を町議会に提出し、全会一致で可決された。

 町は4月8日、給付金対象の住民税非課税世帯(463世帯)に10万円ずつ振り込んだ際に別途、男性の口座に4630万円を誤送金。男性はこの日、返還の意思を示して町職員と手続きのために銀行に行ったが、その場で「今日は(手続きを)しない」と拒否したという。

 その後、町は男性の母親にも…

この記事は有料会員記事です。残り407文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment