気候危機、人類にブーメラン 「日本が最も影響受けた」

 異常気象は、人の命に関わる災害を起こす。大雨が頻繁になり、降水量が増えているのは、地球温暖化が一因であることが指摘されている。北極圏の永久凍土の融解も人の暮らしに影響を与え、さらなる温暖化を招く危機を抱える。温室効果ガスを出し続けてきた人類に、気候危機がブーメランのように返ってきている。(神田明美)

温暖化のリアル3>
毎年のように被害をもたらす記録的な大雨は今後、より頻繁に発生するようになるかもしれません。森林火災、凍土の融解など、一定のラインを越えると後戻りできないポイントがあります。その仕組みを読み解きます。

記録的豪雨被害「温暖化が一因」

 雨をもたらすのは、海上で発生する大気中の水蒸気だ。気温が1度上がると水蒸気量は7%増えるとされている。大雨の頻度と降水量の増加に温暖化が関係していると指摘されるのは、気温や海面水温の上昇で水蒸気量が増えるためだ。

拡大する観測史上最大となる降水量を各地にもたらした、九州を襲った豪雨。増水で崩れた球磨川沿いの堤防=2020年7月4日、熊本県人吉市、朝日新聞社機から

 2020年7月3日から降り始…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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