沖縄戦で破壊された仁王像を復元 13の破片もとに6年かけ

 琉球王国時代に王家の菩提寺(ぼだいじ)に建立され、太平洋戦争末期の沖縄戦で破壊された仁王像が76年ぶりに復元された。戦後まもなく住民らの手によって拾い集められた13点の破片をもとに、聞き取りや科学的な分析を重ね、6年をかけて再現。10月以降、福岡などで公開される。

 復元されたのは「阿形(あぎょう)像」と「吽形(うんぎょう)像」(高さはいずれも約2・5メートル)の一対。15世紀に建立され、戦前までは首里城の北側、王家の菩提寺だった国宝・円覚寺の門の左右に安置されていた。沖縄戦で破壊され、戦後に住民や学芸員らが足や手の一部など13点を拾い集めていた。今回、沖縄県立博物館・美術館那覇市)の「琉球王国文化遺産集積・再興事業」の一環で復元された。

 創建時の仁王像の素材は、放…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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