河井案里参院議員発言詳報(上)「政治活動を続けたい」(産経新聞)

 自民党の河井案里参院議員は15日夜、自身の公職選挙法違反事件について、東京都内で記者団の取材に応じ、広島地検の捜査に全面的に協力していく考えを示した。主なやり取りは次の通り。

    ◇

 --地元事務所に家宅捜索が入った。受け止めを

 「家宅捜索が私の地元の事務所に入ったという報告を受けているが、詳しいことはまだ、詳細については私自身がじかに聞いていない。とにかく、これから捜査を着実に進めていただけるように全面的に協力をしていく。そのつもりだ」

 --運動員に規定を上回る報酬を支払ったのではという疑いがかけられているが、釈明は

 「そのことについても、捜査機関に対して全面的に協力しながら、洗いざらい調べていただき、そして真実を明らかにしていただきたい。そのための協力を惜しまない決心だ」

 --有権者に一言

 「私を信頼をしていただき、一票一票投じていたいただいた皆さま方の信頼を、今こうしてなかなか自分の言葉でも、また、皆さまの信頼にお答えをするための言葉を紡ぐことができない状態だ。捜査の妨げになることが今、できないことを大変心苦しく思っている。本当に有権者の皆さま、支持いただいた皆さま方には心配をおかけをして誠に申し訳なく思っている。申し訳ございません」

 --国会に登院していなかったが、これまで何をしていたのか

 「出陣式の際にも地元のメディアの皆さまには申し上げたが、私は適応障害という疾病をかかえており、その悪化の兆候が見られたので、療養していた」

 --自民党離党、議員辞職の考えは

 「皆さま方には本当に心配をおかけをして、誠に申し訳なく思っているが、今そのような考えはない。とにかくしっかりと事実を明らかにしていくために、捜査機関に協力をしてまいる所存だ」

 --去年の週刊誌報道があって、調査をするといっていたが、調査状況は

 「確かに、私どもの中で私的に調査をしてきた。事務所としても調査をしてきたが、告発されたために、現在その調査の状況についてはお答えすることを差し控えさせていただきたい。誠に申し訳ありません」

 --法外な報酬を出した認識は

 「そのことについても、これは参院選にかかわることだ。刑事事件の一環の問題として、捜査機関による捜査にすべて委ね、調べていただき、また判断をしていただきたい」

 --根も葉もないことか

 「そのことについても。しっかりと捜査機関で捜査していただくことだ」

 --週刊文春を訴える考えは

 「もちろん、いろいろ申し上げたいこと、また私自身いろいろと調べて、中途半端な情報だが、捜査機関による厳正な調査、そして公明正大な捜査というのが一番であると私は考えている。まずは捜査機関にすべて委ねるということだ」

 --身の振り方は刑事処分の区切り出るまで言わないか

 「とにかく、今は捜査に支障がないように全面的に協力をしていきたい」

 --この時間の対応になったことと、地元で説明すべきだったのではないか

 「家宅捜索の状況については、いつ入って、またいつ終わったかということも、なかなか把握することが難しい状況だった。少なくとも、今は刑事事件となっているので、捜査に支障がないように、本当に心苦しい限りだが、なかなか皆さまに申し上げられないことがある。その点はご容赦いただきたい」

 --家宅捜索の容疑は

 「私は直接には、そのようなものをまだ拝見していない」

 --議員活動は続けるか

 「私は体調を勘案しながら、できる限りこの国家のために働いてまいりたいと思っている」

 --通常国会は出席するか

 「体調を見ながらだが、そのようなつもりだ」

 --運動員の買収はしていないか

 「そのことについても、ただいま捜査中なので、なかなか申し上げることができないことをお許しいただきたい」

 --この件は党本部の幹部には報告したか

 「特には、直接には説明を申し上げていない」

 --適応障害という診断だが、通院の状況や入院などは

 「私は適応障害にかかり、今年に入って8年ほどになる。昨年頃から回復期に入ったという風に医師、そして臨床心理士の先生方から言っていただいた。これからも加療を続けながら、らせん階段をのぼるような状態でしか、なかなかこの疾病というのは回復しないわけですけど、加療を続けながら政治活動を続けてまいりたい」

 --現在も通院は定期的にしているか

 「そうだ」

 --通院の頻度は

 「これは本当にプライベートなことなので、なかなか申し上げるのも…。重いことでありますが、今、投薬治療を月に1回、そして臨床管理士によるカウンセリングを週に3回ほど受けている」

 --それ以外は

 「それ以外は、とにかくこの疾病というのは本来だったら3カ月、6カ月というふうに休みをとりながら回復をさせていくものだが、これまで私はそのような治療を続けてはおりませんでした。社会的な活動を続けながら治療を続けている」

=(下)に続く

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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