津波で子を失った父ら、3・11の夜空に花火打ち上げ 宮城県石巻市

 東日本大震災から12年。宮城県石巻市の渡波地区では11日、津波犠牲者の鎮魂や平和への祈りを込めて、「311慰霊の花火」が打ち上げられた。

 津波で3人の子どもを失った木工作家、遠藤伸一さん(54)らが企画した。津波で流された自宅跡に、震災直後に同じ避難所に身を寄せた住民らが集まり、花火を見上げた。

 石巻市内では当時、外国語指導助手(ALT)として小中学校などで英語を教えていた米国人のテイラー・アンダーソンさん(当時24)も亡くなった。

 震災当時、同市のALTだった親友のキャサリン・シューさん(37)もこの日、米カリフォルニア州から慰霊に駆けつけた。

 「テイラーもこの花火、見てるかな」

 今は同州で心理学者として患者と向き合っている。「石巻市は私の第二の故郷。これからも関わり続けたい」と語る。

 同じく親友だった阿部麻衣子さん(40)は「キャサリンも米国から来てくれ、またテイラーと3人で集まれた気がする」と話した。三浦英之

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment