浅草の名物行事、コロナ対応に差 憤り、歓迎…揺れる心

 東京・浅草で18日、コロナ禍で延期されていた浅草神社の「三社祭」と、例年この時期にある浅草寺の「金龍の舞」が催される。どちらも地元の名物行事だが、日程が重なったうえにコロナ対応に違いが生じ、商店街や町内会が揺れている。

 浅草神社と同神社奉賛会は今年3月、例年5月に実施していた三社祭の延期を決定。10月17、18日に行うことを8月末に公表した。

 「密」を避けるために、いつもなら3基の宮神輿(みこし)が44町内を練り歩くところ、今回は一之宮神輿のみトラックに乗せ、大通りを自転車並みの速度で4時間ほど巡回する。普段は大にぎわいとなる仲見世通りなど歩行者専用の商店街は通らない。土師幸士宮司は「700年もの間、年に1度実施されてきた。祭事を途切れさせず、氏神様に街の様子を何とかご覧いただきたい。浅草の街の希望につながればいい」と話す。

 ただ、7月にあった奉賛会の理事会では、各町内会長から中止の要望書が提出された。コロナ禍で商売が冷え込み、寄付金集めが厳しいことが背景にある。奉賛会費や祭り分担金の減額願も出された。町内会長の一人は「これまでも、東日本大震災の時など神輿の渡御は中止になった。今年は神田明神の祭りや京都の祇園祭も中止。強行する意味はどこにあるのか」と憤る。

 一方で例年3月と10月の18…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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