浴衣めくれば表裏の柄ピタリ 職人技伝える小さな博物館

 東京都中央区の北部、日本橋かいわいは江戸時代から繊維問屋街として栄えた。その一角に「ゆかた博物館」がある。

 1894(明治27)年創業の浴衣製造卸「三勝(さんかつ)」が自社製品の反物や伝統的な染色道具などを展示した小さな博物館だ。空襲で焼けた問屋が多いなか、明治以降の庶民の夏の装いを伝える品々が残されている。

 白地に藍で貝模様の繊細な柄を染めた浴衣地が展示スペースの入り口で目をひく。「長板中形(ながいたちゅうがた)」という江戸時代からの染色技法を使った高級品で、人間国宝の清水幸太郎氏の作品だ。

 「長さ6メートルの板の上で生…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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