消防団員、計11棟に放火の疑い 「出動手当ほしくて」

 鹿児島県警は25日、昨年7月に同県奄美大島にある龍郷町嘉渡の空き家に放火し、周辺民家など計11棟を焼いたなどとして、地元の消防団員で近くの建設作業員松元裕太容疑者(30)=窃盗罪などで起訴=を現住建造物等放火などの容疑で逮捕し、発表した。「消防団の出動手当がほしかった」などと供述し、容疑を認めているという。

 県警捜査1課によると、松元容疑者は昨年7月19日午前2時ごろ、無職の男性(72)=埼玉県在住=が所有する龍郷町嘉渡の木造平屋建ての空き家に侵入して火をつけ、近隣の木造平屋建て住宅や車庫など計11棟(計約470平方メートル)を全焼させたり一部を焼損させたりしたほか、軽乗用車1台の一部を焼いた疑いがある。被害にあった民家には当時5世帯12人がいたが、けが人は出ていない。

 松元容疑者は、自ら119番通報し、消火活動に参加していた。龍郷町消防団によると、松元容疑者は同消防団に約10年前から所属していた。出動手当は5千円支払ったという。(井東礁)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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