温泉ファンはサインも欲しがる「田島夫妻」 作っているのは分析書

 温泉好きのあいだで有名な夫婦が群馬にいる。「田島夫妻」。時にはサインも求められるほどのこの夫婦は、一体何者なのか――。

 温泉大国を名乗る群馬に転勤し、温泉に入ることが増えた。そのたびに脱衣所などに張り出されている「温泉分析書」が目につくようになった。ナトリウムオンや塩化物イオンなど、温泉にどんな成分があるかが書いてあるが、決まって最後にあるのは「群馬県薬剤師会」の文字。

 温泉は10年に1回、成分分析を受けることが温泉法で定められている。各都道府県の知事が認可した登録分析機関が分析をする。昨年10月時点で全国に168機関があるが、県内には、県衛生環境研究所と県薬剤師会環境衛生試験センターの2カ所だけ。県研究所は県有の源泉8カ所のみが対象で、県内のほとんどの温泉はセンターで検査している。

 そのセンターで、すべての温…

この記事は有料記事です。残り1196文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment