湿地で祭祀 教科書でもおなじみ、あの遮光器土偶のふるさと

 青森県つがる市の亀ケ岡石器時代遺跡を一言で説明するなら、「あの遮光器土偶のふるさと」と言えば、十分なのではないか。

 歴史教科書などでおなじみの片足が欠けた土偶。目の部分に「遮光器」という、光をさえぎる大きな眼鏡をかけているように表現されているため、この名がある。国の重要文化財で、現在は東京国立博物館に収蔵されている。

 この遮光器土偶、地元では「しゃこちゃん」の愛称でスター並みの人気だ。遺跡の最寄り駅にあたるJRの木造(きづくり)駅も駅舎の正面にあしらっており、駅に列車が近づくと目が光る仕掛けになっている。遊び心たっぷりに迎えてくれた。

 遺跡へは木造駅から車で25分ほど。初めて訪れた昨秋、あたりには「世界遺産登録」を祝うのぼりが林立していた。しゃこちゃんの大きな石像が見える。

 遺跡の存在自体は江戸時代か…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment